Copyrighted:フィギュア王 No.43 インタビュー

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(東京高円寺 カフェ&レストラン「亜土里絵」にて)
 
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2008年3月15日 (土) 02:32時点における版

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オリジナル: 堀越美伸「闘魂プロレスフィギュア道」『フィギュア王 No.43』ワールドフォトプレス、2001年5月30日、ISBN 978-4-8465-2312-1、14頁。

プロレスマンガと言えばこれしかない!あの「キン肉マン」のゆでたまご・嶋田先生がフィギュア王に登場だ!!

――そもそも『キン肉マン』はどういう経緯でできたんですか?

嶋田(以下・嶋)/『キン肉マン』っていうのは、もともとぼくが小学校のときに、友だち集めて口からでまかせ言いながら絵描いて、みんな笑わせるのが得意で。そん中に出てきたのが、キン肉マンというキャラクターだったんですね。

――もう小学校のときからですか?

/3年生か4年生のときですね。大学ノートにコマに割って描いてみて。それでたまたま小学校4年生の3学期に、ウチの相棒である中井義則が近所に越してきたんですよ。大学ノート見て、「うわっ、キン肉マンっておもしろいな」って。それまで彼はあまり漫画読んだことなかったんですね。『キン肉マン』で初めて漫画が好きなったっていう。

――最初の頃って『キン肉マン』もプロレスなのか怪獣系なのか分からなかったですよね。

/そうですね。もともと『ウルトラマン』のパロディーで始めましたから。プロレスは好きでしたけど、漫画でプロレスもの描くなんていうのは考えてませんでしたから。

――あっ、そうだったんですか。

/たまたま『キン肉マン』の中で、アブドーラシーク星人と、キン肉マンテリーマンが戦う回がすごい人気があって。

――それでじゃあ、もうこっちに行こうかと。格闘技の中では特にプロレスが好きだったんですか?

/何でも好きでしたね。中学校のとき、柔道とか好きでしたしね。実際に相棒とかとやってましたし。

――プロレスは子供のときからずっと見てたんですか?

/見てましたね。オヤジの影響で。

――どの辺が一番燃えてましたか?

/やっぱり日本プロレス時代から見てましたからね。豪華な外人が好きでしたね、ボクは。

――そのころの外人というと誰ですか?

/日本プロレスの後期の頃ですから、ドリーテリーが来てました。

――悪役の頃ですよね、まだ。

ブッチャーもいて、スカル・マーフィーとか、ブルート・バーナードとか。マスカラスとかも来てたし。ワールドリーグ戦とかになると、豪華でわくわくしましたもんね。結局、外人が好きなんですわ。

――じゃあ、全日本派だったんですね。

/全日派ですよ。バリバリ全日派ですよ。

――やっぱり一番好きなレスラーはテリーですか?

/ウチの相棒、中井はテリー・ファンクが一番好きですね。ボクはザ・シークが一番好きですね。絵になるじゃないですか。

――ちょっと意外ですね、シークが好きっていうのは。

/やっぱりザ・シークにつきますかね。あとはビル・ロビンソンとかハリー・レイス|とか。

――今のプロレスはどうですか?

WWFとかノアは見ますけどね。あとは総合格闘技を。やっぱり外人が好きですからね。一流外人が来ないじゃないですか、プロレスに。それだったら、もともとキックとか総合が好きでしたから。中途半端なのはイヤなんですよね(笑)。

――『キン肉マン』の技はどうやって作ってたんですか?

/やっぱり自分たちで掛け合ったりしてたのが多かったですね。

――(笑)どっちがいつもやるんですか?

/どっちからともなく、浮かんだら。技に一番気を使いましたね。みんながマネしたくなるような技っていうのを気をつけてましたから。

――キン肉バスターはどうやって生まれたんですか?

/あれはたまたまですね。パワーボムかなんかしようとして、このまま担ぎ上げたらおもしろいよなとか。

――キン肉ドライバーは?

/あれは結構キツかったですね。キン肉バスターはすんなり出来ましたけど、時間かかりましたね。

――キン肉マンも修得するのに時間かかってましたよね。『キン肉マン』で一番好きなキャラクターは?

/ウチの相棒はテリーマンで、ボクはラーメンマンですね。でも、意外と読者に人気があるのがウォーズマンなんですよね。

――『キン肉マンII世』はどういったかたちで始まったのですか?

/最初は「週刊プレイボーイ」さんから、「何か新しい作品を書いてみないですか」って。じゃあ柔術を習ってるんで、格闘技漫画をやりますって言ったんだけど、スケジュールがとにかくタイトで1回お断りしたんですよ。そしたら、「キン肉マンをやっていただけないですかね?」って言われて。キン肉マンはあれで完結してるからやる気ないですねって言ったら、「息子の話ならできるんじゃないですか」って。息子っていうのもちょっとな……と思ったんですけど、お父さんはヨボヨボなんですよ。ヨボヨボのキン肉マンっていうのは想像できなかったんですよ。

――最初見たときにエエーッって。

/プクプクのキン肉マンっていうのは考えられたんですけどね。

――あんなガリガリで、ヨボヨボのね。

岩田鉄五郎みたいなボロボロって、それやったらできるかもしれないと思って。

――『スター・ウォーズ』を見たときに、エピソード1みたいに前の話をやってみたいとおっしゃってましたよね。

/まだ手一杯で出来ないですけど、やりたいですよね。各キャラクターってキン肉マン以上に人気あるのっていっぱいいるんですよ。『キン肉マンII世』は独立した漫画なんで、過去のキャラクターを出すのはちょっと抵抗があるんですね。ウォーズマンが主人公で、外伝みたいな別の漫画をやってみたいなっていうのがありますね。

(東京高円寺 カフェ&レストラン「亜土里絵」にて)

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