オカマラスの巻
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オカマラスの巻
初出: 『週刊少年ジャンプ』1979年2号
『キン肉マン』連載前の、最初の読切作品。1978年の第9回赤塚賞準入選作。同年12月、WJ1979年2号に掲載され、これがゆでたまごの漫画家デビュー作となった。『キン肉マン 特盛』以降の収録では、「オカマラスの巻」とされた。
目次 |
初登場
あらすじ
7人とされていた(当時)ウルトラ兄弟に、実は8人目の弟が存在した。その名はキン肉マン。ウルトラの父が酔った勢いで赤提灯の醜い女との間に作った不義の子で、ウルトラの母や兄弟たちからいじめられて育ち、兄たちを見返してやろうとM78星雲から地球へやって来る。だが怪獣との闘いは連戦連敗、地球人からもストレス解消にいじめられる惨めな毎日を送っていた。
そんなある日、怪獣オカマラスが出現する。M78星雲へ向けられた呼び声が間違って届き、助けを求められたと勘違いしたキン肉マンはオカマラスに立ち向かう。助けに入った防衛軍の戦闘機を叩き落としてしまうなどドジを続けながらも奮戦し、ついにオカマラスを撃破した。キン肉マンは人々の賞賛の声を背に英雄らしく飛び去る。
だが、キン肉マンを待っていたのは刑務所に収監されむせび泣く日々だった。雑居房の囚人にキン肉マンが見せた新聞には、「欲求不満から防衛軍を破壊」の見出しが躍り、オカマラスに重傷を与えて逃亡し逮捕されたことが報じられていた。
収録ごとの差異
- 6ページ目のウルトラマンの台詞「めかけの子どもめ!!」が、『特盛』以降の収録では「おまえはだれの子なの!?」に差し替えられている。
- 『特盛』以降の収録では、円谷プロの厚意により収録が可能になった旨、またウルトラ兄弟の公式設定や連載版の『キン肉マン』『キン肉マンII世』とも設定が異なる旨を明記した上での掲載となっている。同じ設定で描かれた「エラギネスの巻」も同様。